Y.M様 LeD09hrs22/CST

材料紹介

 
今回初めての試みで、胴と表甲を接着し音を確かめました。
胴が付いているので鳴り方が表甲だけより、よく分かります。
指を使い鳴り音をチェックしOKであれば裏甲を接着します。
Side:ホンジュラスローズウッド
Top:イングルマンスプルース

各箇所の接着や出来具合を指先と目と耳で確認し、問題がなければOKです。

 
ネックブロック部OK
響きを伝える重要な部分です。

胴尻ブロックOK
マホガニーブロックにスプルースを埋め込んでいます。
ピックアップのジャック穴12mmを開けてもヒビ・割れ等 強度的に安心です。

 
(表甲のアーチ)
板の特性で平らな表板にブレーシングで秘密の角度を付けアーチさせます。
理由は板の特性で平らな板を曲げた場合振動を与えるのと真っ直ぐになろうとして表板が長く揺れるのでサスティーンが長くなります。

(裏甲のアーチ)
表甲と裏甲のアーチ度合いは同じではありません。
K.Countryが良くなるのは、この秘密のアーチ度です。


ロゼッタにアバロン貝を入れています。
まだまだ磨きの段階ではないので光っていませんが、完成時には光の加減で綺麗な色合いがでます。

 
ネック材と裏甲です。
ヘッドには胴材と同じホンジュラスローズウッドの突き板を貼っています。

表甲・胴・裏甲・ネック材 全ての材料の相性は抜群に良いです。

 
左から ドレッドノート・OOO・OOO12Fret・OOO96%モデル 胴・ネック・裏甲


右端にリードマン三宮店用も制作中です。

2019/02/26
LeadMan 今西

製作工程

 
胴にネックが付きギターの形になってきました。

磨き前のロゼッタ

 
カッタウェイ部分のヘリンボーンの向きを逆にして、へリングボーンの向きがカッタウェイの先で合うようにしました。
6弦側のへリングボーン

 
(6弦側)
ネックとボディーの接合は音の伝わりに最も影響があるので最高の出来栄えを確認。

(1弦側)
1弦側も最高の出来です。
ネックとボディーの接合部に飾りを入れないのは隙間の無い証です。

 
ヘッド裏にボリュートを削りだします。

ボディー裏感じの良い木目で最高の鳴りです。

 
指板に蔦の模様とポジションマークに「星・月・蝶・猫」のインレイを入れ、最後に名前を入れるので事前にマホガニー材とメイプル材を違った方法で埋め込み違いを確認する。

指板に鉛筆でデザインを書き写しイメージする。


オーナー様デザインの指板インレイ大地に蝶と猫、夜空に月と星をイメージしています。
ト音記号をデザインしたオーナー様のサインです。


黒檀の指板にデザインを彫り込み、インレイを製作し埋め込む技とト音記号の曲げは最高です。

2019/04/13
LeadMan 今西

完成

 
 
イングルマンスプルースTop&ホンジュラスローズウッドSide・Back

 
ヘッドの突板は胴材と同じホンジュラスローズウッド

ダイヤモンドボリュート付

 
ロゼッタはアバロン貝を二重

ロゼッタの外輪は赤色木材使用

 
トリムのヘリンボーンの向きはカッタウェイの先に向かっています。

サップが入ったホンジュラスローズウッド
美しいデザインです

 
(6弦側)
完璧な仕上がりのネックジョイント部です。

(1弦側)
完璧な仕上がりのネックジョイント部です。
接合部に飾りを入れないのはごまかしのない証拠です。

 
サイドポジションはオシャレな三角形です。

 
指板インレイは大地にネコと蝶・月・星を表しています。

エボニー指板に木のインレイを入れています。
かなり手間をかけました。

 
ホンジュラスローズ胴にイングルマンスプルース
鳴りは太く大きくバランス良く最高でした。


L.R.BaggsのアンセルSLを搭載し完成。

LeadMan 今西

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