T.T様 LeD212Rads/CST

材料紹介

 
今回初めての試みで、胴と表甲を接着し音を確かめました。
胴が付いているので鳴り方が表甲だけより、よく分かります。
指を使い鳴り音をチェックしOKであれば裏甲を接着します。
Side:インディアンローズウッド
Top:アディロンダックスプルース

表甲ブレーシング完成時の年月日と大作さんのサインです。

 
ネックブロック部OK
響きを伝える重要な部分です。

胴尻ブロックOK
マホガニーブロックにスプルースを埋め込んでいます。
ピックアップのジャック穴12mmを開けてもヒビ・割れ等 強度的に安心です。


オーナー様によるデザイン数通りの中から選んだロゼッタ。
アバロン貝と木を組み合わせた今までにないロゼッタで完成時は輝きを放つでしょう。


各箇所の接着や出来具合を指先と目と耳で確認し、問題がなければOKです。

 
(表甲のアーチ)
板の特性で平らな表板にブレーシングで秘密の角度を付けアーチさせます。
理由は板の特性で平らな板を曲げた場合振動を与えると真っ直ぐになろうとして、表板が長く揺れるのでサスティーンが長くなります。

(裏甲のアーチ)
表甲と裏甲のアーチ度合いは同じではありません。
K.Countryが良くなるのは、この秘密のアーチ度です。


表甲・胴・裏甲・ネック材 全ての材料の相性は抜群に良いです。

 
左から ドレッドノート・OOO・OOO12Fret・OOO96%モデル 胴・ネック・裏甲


右端にリードマン三宮店用も制作中です。

2019/02/26
LeadMan 今西

製作工程

 
胴にネックが付きギターの形になってきました。

磨き前のロゼッタ、オーナー様のデザイン(下記)を元に製作いたしました。
(アバロン貝と木製の口輪)


カッタウェイ部分のヘリンボーンの向きを逆にして、へリングボーンの向きがカッタウェイの先で合うようにしました。

 
(6弦側)
ネックとボディーの接合は音の伝わりに最も影響があるので最高の出来栄えを確認。

(1弦側)
1弦側も最高の出来です。
ネックとボディーの接合部に飾りを入れないのは隙間の無い証です。


ヘッド裏にボリュートを削りだします。


ボディー裏感じの良い木目で最高の鳴りです。

2019/03/26
LeadMan 今西

完成

 
 
アディロンダックスプルースTop&インディアンローズウッドSide・Back

 
ヘッドの突板は胴材と同じインディアンローズウッドを使用。
ダイヤモンドボリュート付


アバロン貝と木製剤を使用したオリジナルロゼッタ


ロゼッタはオーナー様オリジナルデザイン

 
ピラミッドブリッジ
裏甲

 
(6弦側)
完璧な仕上がりのネックジョイント部です。

(1弦側)
完璧な仕上がりのネックジョイント部です。
接合部に飾りを入れないのはごまかしのない証拠です。


ネックの握りは工房まで来ていただき、握りを確かめながら削り仕上げました。


12Fretにスクエアーインレイ

 
表甲にアディロンダックスプルースを使用し、今回の材に合った特別ブレーシングで作成。
音の太さにしまりある音が加わり品のある感じに仕上がりました。

LeadMan 今西

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