KN様 LeD07mm/Cst Model

OOボディーに14フレットジョイント、材はオールマホガニー

今回は胴材と裏甲材の選定,仮曲げと裏甲接着の状態です。
表板に適した材が無かったので適した材を探します。


バインディングに使用するメープル材と仮曲げ状態の胴材


裏甲のマホガニーと仮曲げの胴
今回は3本製作しますが、すべて胴裏がマホガニーでの製作は初めての事です。

2021年7月吉日
LeadMan 今西

 
シンプルですが、溝を掘った後に白と黒のパーフリングを埋め込みます。
中央の白色の材はHollyと呼ばれるカリフォルニア州産の珍しい真っ白な素材の木です。塗装後に白く輝きます。

 
補強材を埋め込んだエンドブロックの接着、ギター内部の縁のジャバラの接着。

 
バックのそれぞれの中央にGOバーで補強材を接着しています。
力木の接着

2021年10月22日
梅雨明けから作業を行い表甲・裏甲・胴が出来上がり久しく工房へ行く。


胴・裏甲にとてもよく合うホンジュラスマホガニーを探し出せたのでマッチングの良いギターができます。
小林 大作氏のサイン


OOサイズで小さめですがタイトで立上りの良い下から上まで鳴るギターが出来上がります。

K.Countryの音を決めるブレーシングの幅と高さDタイプとは違う削りです。
サスティーンを伸ばすために表甲にアールを付けています。


ロゼッタはシンプルなマルチでオーナー様のご希望通りで最高です。


裏甲ブレーシングです。力木は細く高くでK.Countryの響きを奏でます。


綺麗な杢目なのでセンターストリップを無くし木を感じる。


裏甲ブレーシング綺麗に削られ、タイトな音が下から上まで鳴りました。


ネックとボディー


表甲・裏甲・胴・ネックが揃いました。午前中の撮影を一旦終了しました。
午後からオーナー様が兵庫から小諸まで二十歳の記念に製作中のこのギターと大作氏に会いに来られます。


記念にサウンドホール下にサインする。非常に良い記念になっと思います。


トリムをへリングボーンバインディングをメープル材と決めていましたが、実際の表甲に色々材をあてイメージを確かめシンプルマルチ黒ハチマキに決定。


ポジションマークの貝をアバロン貝と白蝶貝を並べ白蝶貝に決定。

 
完成をイメージするために表甲に指板やサドル付きブリッジなどを仮置きする。
指板最終部の仕上方を選んでいただきお好きな形決定。


ピックガードの柄を選びこのままでは大きくマッチしないので、ピックガードの形を決めて頂く。


ピックガードまで決め数時間お客様と大作さんと工房で楽しい時間を過ごしました。

2021年10月 今西


ダブテイルジョイント加工を終え、ネックとボディの接着前



完成の姿に近づきました。
これからナット・サドルなど細かい部分の製作を行い最適な調整を行い最も良い状態にします。
完成まで今しばらくお待ちください。


OOスタイルで14フレットジョイント44㎜ナット幅でオールマホガニーにアンセム付


LRバッグス社製アンセムコントロール部


アウトプットジャック

 


シンプルデザインを基本に小さなボディーで、太くずっしりした低音からキラリ高音まで音色バランスと音量バランスを極めた心休まるギターが完成しました。

2022年1月 Leadman 今西

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